久しぶりに南海難波駅前を歩いて、正直そう思ってしまった。
広くなった。
きれいになった。
開放感もある。
でも、なんというか……落ち着かない。
前はもっとゴチャゴチャしていた。
人がぶつかりそうになりながら歩いて、待ち合わせの人が柱の影に立っていて、タクシーの列があって、呼び込みの声も飛び交っていた。
あの雑多さこそが、難波やった気がする。
今は空間が広い。
イベントもできるし、写真も撮りやすい。
観光客にとっては、きっと分かりやすい。
でも地元目線で見ると、
「で、このスペース何に使うん?」と思ってしまう瞬間がある。
ベンチがあっても、長居はしにくい。
日差しが強い日は、ただただ暑い。
雨の日は、ただ広いだけの通過点。
都市計画としては正しいのかもしれない。
安全性も、景観も、回遊性も、ちゃんと考えられているのだろう。
でも大阪って、そんなに「整った街」を目指してたっけ。
難波は、少し窮屈なくらいがちょうどよかった。
人が多すぎてイラッとするけど、それが活気でもあった。
再開発は未来への投資と言うけれど、
削られていくのは、あの雑音のような熱気だ。
広い空間を歩きながら、
ちょっとだけ心までスカスカになった気がした。
便利で、きれいで、正しい。
でも、それだけで街は面白くなるんやろか。
いらんやろ、あれは。
そう呟きながらも、
今日もその空間を普通に通り抜けて帰る自分がいる。
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