電車に揺られていると、
ここがどこなのか、
少しだけ曖昧になる。
看板の空気も、
人のテンポも、
どこか大阪っぽい。
でも住所は、
尼崎市。
れっきとした兵庫県だ。
大阪駅からも近い。
梅田の延長線のような感覚で、
ふらっと降り立てる。
それでも、
少しだけ違う。
コテコテすぎない。
でも遠慮もしない。
そのちょうど真ん中。
商店街の匂い。
立ち話の距離感。
ツッコミの速さ。
「ほなな」が自然に聞こえる街。
大阪のようで、
でも大阪ではない。
神戸ほど澄ましてもいない。
この境界線の感じが、
妙に落ち着く。
大都市の隣にありながら、
ちゃんと生活の匂いが残っている。
尼崎は、
主張しすぎない。
でも、
確実に個性がある。
大阪の影と言う人もいる。
でも私は、
大阪の余白のように思う。
近いけれど、同じではない。
似ているけれど、違う。
その曖昧さが、
なんだか人間らしくて好きだ。
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