駅のまわりを歩いていると、学校帰りの人、仕事帰りの人、買い物袋を持った人、自転車で急ぐ人がいて、それぞれの一日が同じ道の上で少しだけ重なっているように見えます。
特別な観光地というわけではないけれど、こういう町の夕方には、派手ではない安心感があります。
空が少しオレンジ色になって、店の明かりがぽつぽつとつき始める時間。
昼間の忙しさがまだ残っているのに、夜へ向かう静けさも少しずつ混ざってくる。
その中を歩いていると、自分だけが立ち止まっているような気持ちになることがあります。
上新庄という町は、生活感が強い町だと思います。
きれいに整いすぎているわけでもなく、何もかも新しいわけでもない。
でも、そこがいいのかもしれません。
古い建物や細い道、昔からあるようなお店、自転車の多い道。
そういうものが並んでいると、町がちゃんと日々を積み重ねてきた感じがします。
夕方の上新庄を歩きながら思うのは、人はみんな何かを抱えながら帰っているのだな、ということです。
今日うまくいった人もいる。
疲れただけの人もいる。
何となく不安を持ったまま帰る人もいる。
でも、駅前の明かりやスーパーの入口や、どこかから聞こえる話し声があるだけで、少しだけ気持ちが戻ってくることもあります。
大阪の町は、にぎやかな場所ばかりが目立ちます。
けれど、上新庄のような日常の町にも、大阪らしさはちゃんとあると思います。
大きな看板や派手な観光地ではなく、普通に暮らしている人たちの足音の中にある大阪らしさです。
夕方の町を見ていると、特別なことがなくても、今日がちゃんと終わっていくことに少し救われる気がします。
明日もまた同じような一日かもしれません。
それでも、駅の明かりを見ながら家に向かう時間があるなら、何とかやっていけるのかもしれない。
上新庄の夕方には、そんなことを思わせる静かな力があるような気がしました。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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