たまに思うことがあります。
なんでこんなに、
ツッコミたくなる景色が多いんだろう。
ただ歩いているだけなのに、
目に入ってくるものが、
いちいち少し濃い。
看板の文字が強すぎる。
店の名前が攻めすぎている。
人形が大きすぎる。
建物の主張が激しすぎる。
普通に歩いているつもりなのに、
心の中で、
「なんでやねん」
と小さく言ってしまう場面が多いのです。
大阪の景色は、
きれいに整いすぎていないところが面白いのだと思います。
もちろん、
梅田の高層ビルのように、
都会らしく洗練された景色もあります。
中之島のように、
水辺と建物が落ち着いて見える場所もあります。
でも、
少し路地に入ったり、
商店街を歩いたりすると、
急に大阪らしさが顔を出します。
店の前に置かれた手書きの看板。
やたら親しみのある呼び込みの言葉。
どこか勢いで作ったような飾り。
それが妙に自然に街になじんでいる。
大阪の街は、
真面目な顔をして、
ふざけたことをしているようなところがあります。
本人はふざけていないのかもしれません。
でも、
見ている側としては、
どうしてもツッコミたくなる。
たとえば、
道頓堀を歩いていると、
もう情報量が多すぎます。
大きな看板。
派手な文字。
動きそうな人形。
食べ物の匂い。
人の声。
川沿いの景色。
全部が一気に入ってきます。
静かに街を見るというより、
街のほうから話しかけてくる感じです。
しかも、
その話しかけ方が少し近い。
「見ていきや」
「食べていきや」
「なんか面白いやろ」
そんな声が、
景色の中から聞こえてくるような気がします。
大阪の面白さは、
人だけではなく、
街そのものにもあるのかもしれません。
大阪の街は、
どこか人間っぽいです。
きっちり整えて、
上品に見せようとするだけではない。
少しはみ出している。
少し言いすぎている。
少し盛りすぎている。
でも、
そこに愛嬌があります。
ツッコミたくなるということは、
そこに何か引っかかるものがあるということです。
何も感じない景色なら、
そのまま通り過ぎて終わります。
でも大阪の景色は、
通り過ぎる前に、
心の中で何か言いたくなる。
「看板でかすぎるやろ」
「店名クセ強いな」
「なんでそこにそれ置いたん」
そんな小さなツッコミが、
歩く時間を少し楽しくしてくれます。
そして不思議なことに、
そういう景色ほど、
あとから思い出に残ります。
きれいな景色もいいけれど、
少し変な景色には、
妙な強さがあります。
大阪には、
その妙な強さがたくさんあります。
完璧ではない。
でも忘れにくい。
整ってはいない。
でも生きている感じがする。
大阪の街を歩くと、
街も人も店も看板も、
それぞれが勝手にしゃべっているように見えます。
そのにぎやかさに疲れる日もあります。
でも、
ふとした瞬間に笑ってしまう景色がある。
それが大阪らしさなのだと思います。
大阪の街には、
ツッコミたくなる景色が多すぎる。
でもたぶん、
そのツッコミたくなる部分こそが、
大阪の街の魅力なのかもしれません。
きれいにまとまりすぎないから、
見ていて飽きない。
少し変だから、
また見たくなる。
そして今日もどこかで、
誰かが大阪の景色を見ながら、
心の中でそっと言っている気がします。
「なんでやねん」
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
よろしければ、
のぞいてみてください
0 件のコメント:
コメントを投稿