大阪の街を歩いていると、
なぜか少し元気になる。
特別な目的がなくても、
ただ歩いているだけで、
気持ちが前を向くことがある。
駅前の人の多さ。
商店街から聞こえてくる声。
信号待ちをする人たちの表情。
そのひとつひとつが、
大阪らしいにぎやかさを作っている。
大阪の街は、
きれいに整いすぎているわけではない。
少しごちゃっとしていて、
人の生活の匂いがあって、
どこか遠慮のない明るさがある。
でも、そこがいい。
歩いていると、
「まあ、なんとかなるか」
と思わせてくれる空気がある。
高いビルが並ぶ場所もあれば、
昔ながらの店が残る通りもある。
派手な看板の下を歩けば、
少し笑ってしまうような勢いがある。
知らない人の会話が、
ふと耳に入ってくる。
誰かが笑っている。
誰かが急いでいる。
誰かが店先で声を出している。
その全部が、
街がちゃんと生きている証拠のように感じる。
疲れている日でも、
大阪を歩くと、
ひとりで沈み込みすぎなくて済む。
街のほうから、
少しだけ背中を押してくれる。
「立ち止まっててもええけど、
まあ、ぼちぼち行こか」
そんな声が、
どこかから聞こえてくるような気がする。
大阪の元気は、
無理やり明るくする元気ではない。
人の弱さも、疲れも、
そのまま飲み込んでくれるような元気だ。
だから大阪を歩くと、
なぜか元気になるのかもしれない。
大きな理由はなくてもいい。
ただ街を歩いて、
風を感じて、
人の声を聞いて、
少しだけ気持ちが軽くなる。
それだけで、
今日をもう少し歩いていける気がする。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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