2026年6月12日金曜日

阿倍野の空を見上げて

阿倍野を歩いていると、ふと空を見上げたくなる瞬間があります。

ビルが高くて、道も広くて、人の流れも多い場所なのに、空だけはどこか静かに見えるから不思議です。

あべのハルカスのような大きな建物が目に入ると、つい上ばかり見てしまいます。

近くで見ると本当に高くて、自分が少し小さくなったような気持ちになります。

でも、その高さが嫌な感じではなくて、今日も大阪の町は動いているんだなと思わせてくれます。

阿倍野には、都会らしいにぎやかさがあります。

買い物をする人、駅へ急ぐ人、友達と話しながら歩く人、ひとりで静かに歩く人。

いろんな人が同じ空の下を通り過ぎていきます。

それぞれに用事があって、それぞれに今日という一日があって、その流れの中に自分もいるのだと思うと、少しだけ安心します。

夕方の阿倍野も好きです。

ビルの窓に空の色が映って、青からオレンジへ、そして少しずつ夜の色に変わっていく時間。

昼間のにぎやかさが残っているのに、どこか落ち着いた空気も混ざってきます。

信号待ちをしながら空を見るだけでも、少し気持ちが軽くなることがあります。

大阪の町は、元気な場所という印象が強いです。

でも阿倍野の空を見上げていると、元気だけではなく、静かに寄り添ってくれるようなやさしさも感じます。

高い建物、広い道路、駅前の人混み。

その中にいると、何かを急がないといけないような気になる日もあります。

けれど、空は急いでいません。

雲はゆっくり流れて、光は少しずつ変わって、夜はちゃんと近づいてきます。

それを見ると、自分も少しゆっくりでいいのかもしれないと思えます。

阿倍野は、ただ通り過ぎるだけの場所ではありません。

少し立ち止まって空を見上げるだけで、いつもの町が違って見える場所です。

今日もまた、阿倍野の空を見上げます。

大きな建物の向こうに広がる空を見ながら、もう少しだけ前向きに歩いてみようと思いました。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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