大きな通りよりも、
少し横に入った路地のほうが気になることがあります。
商店街のにぎやかな声から少し離れて、
細い道に入ると、
大阪の別の顔が見えてくるような気がします。
古い看板。
小さなお店。
少し色あせた壁。
自転車が一台、静かに置かれている角。
どれも特別なものではないのに、
そこに人の暮らしが積み重なっている感じがします。
天六は、にぎやかな場所です。
商店街もあり、駅もあり、
人の流れも多いです。
でも路地に入ると、
時間の流れが少しだけ遅くなるように感じます。
昔からここで商売をしてきた人。
毎日同じ道を通る人。
たまたま迷い込んだ人。
いろんな人の足あとが、
この細い道の中に残っているように思いました。
大阪という街は、
大きなビルや新しい店だけでできているわけではありません。
こういう路地の中に、
本当の街の呼吸みたいなものがあるのかもしれません。
便利になっていくことは、
もちろん悪いことではありません。
でも、全部がきれいに整えられて、
同じような景色になってしまうと、
少し寂しい気もします。
天六の路地には、
まだ少しだけ不ぞろいな感じが残っています。
その不ぞろいさが、
人間らしくて、
大阪らしいのだと思います。
歩きながら、
何か大きなことを考えたわけではありません。
ただ、こういう場所が残っている街は、
まだ少し安心できるなと思いました。
天六の路地は、
派手ではありません。
でも、何気ない角を曲がった先に、
昔から続いてきた暮らしの気配があります。
その静かな気配に触れると、
大阪はまだ、ただの都会にはなりきっていないのだと感じます。
にぎやかで、少し古くて、
どこか人なつっこい。
そんな天六の路地を歩きながら、
今日は少しだけ、
大阪の奥のほうを見たような気がしました。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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よろしければ、
のぞいてみてください
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