いつも目的地を決めているわけではありません。
どこかのお店に行くとか、
有名な場所を見るとか、
そういう予定を立てる日もあります。
でもこの日は、
本当に何も決めずに歩いてみました。
駅を出て、
なんとなく人の流れに合わせて歩く。
大きな通りに出たら、
車の音がして、
信号待ちの人がいて、
自転車がすっと横を通っていく。
大阪の街は、
静かではないけれど、
不思議と退屈しません。
看板が多くて、
店の前には人がいて、
どこからか食べ物のにおいがしてくる。
たこ焼きのような香ばしいにおい。
揚げ物のにおい。
喫茶店のコーヒーのにおい。
歩いているだけなのに、
少しずつお腹が空いてきます。
細い道に入ると、
また雰囲気が変わります。
大通りのにぎやかさから少し離れて、
昔からありそうなお店や、
小さなマンション、
古い自転車、
植木鉢が並んだ家の前が見えてくる。
大阪といえば派手な街のイメージもありますが、
こういう生活の匂いがする道も、
自分はけっこう好きです。
観光地として見る大阪ではなく、
毎日だれかが普通に暮らしている大阪。
その感じが、
歩いていると自然に見えてきます。
しばらく歩いていると、
小さな公園がありました。
ベンチがあって、
木が少しあって、
誰かが座って休んでいる。
特別きれいな場所というわけではないけれど、
歩き疲れた足には、
こういう場所がありがたいです。
少しだけ立ち止まって、
街の音を聞いていました。
電車の音。
車の音。
人の話し声。
遠くで鳴る自転車のベル。
大阪の街は、
ずっと何かが動いているように感じます。
でもその中に、
ふとした静けさもあります。
歩いていると、
新しい店も見つかります。
前はなかったようなカフェ。
工事中の建物。
閉まってしまった店。
知らないうちに変わっていた道。
同じ大阪でも、
少し歩くだけで、
前と違う顔を見せてくれます。
昔からあるものと、
新しくできたものが、
何となく混ざっている。
きれいに整っている場所もあれば、
少しごちゃっとした場所もある。
でもそのごちゃっとした感じも、
大阪らしさなのかもしれません。
目的もなく歩くと、
普段なら通り過ぎるものに気づきます。
店先の小さな張り紙。
古い建物の壁。
道路のすみで咲いている花。
空を見上げたときのビルの形。
何か大きな発見があったわけではありません。
でも、
何も決めずに歩いたからこそ、
小さな発見がいくつもありました。
大阪をぶらりと歩く。
それだけで、
少し気分が変わる日があります。
予定を詰め込まなくても、
有名な場所に行かなくても、
ただ歩くだけで見えてくるものがある。
街のにおい。
人の流れ。
古い道。
新しい店。
いつもの大阪。
少し違って見える大阪。
何も決めずに歩いた時間は、
何もしていないようで、
意外とちゃんと残ります。
また気が向いたら、
大阪をぶらりと歩いてみたいです。
次はどの道に曲がるのか。
どんな景色に出会うのか。
それを決めないまま歩くのも、
大阪の楽しみ方のひとつだと思いました。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
よろしければ、
のぞいてみてください
0 件のコメント:
コメントを投稿