昼下がりの道頓堀、観光客の声やネオンのざわめきが混ざり合う。
ふと自分のポケットを探ると、財布がない。
「あれ、さっきまであったはずやのに…」と、心の中でつぶやく。
財布をなくす気分というのは、不思議なものである。
焦る気持ちと、なんとなく面白い気分が同居して、笑いがこみ上げてくる。
道頓堀の川沿いを見下ろすと、「俺の財布、泳いでるんか?」と冗談めかして思う。
通り過ぎる観光客に混ざって、財布の行方を想像する。
たこ焼きの屋台の陰に隠れているのか、ネオンの光に照らされて光っているのか。
小さなパニックと、大阪特有の陽気な雰囲気が、妙にマッチする。
結局、ポケットの奥から財布は現れた。
「あ、あった!」と心の中でガッツポーズ。
でも、道頓堀で財布をなくす気分のあのスリルは、ちょっとクセになりそうだ。
大阪の街は、笑いも焦りも一緒に味わわせてくれる。
財布も無事、たこ焼きも買えて、午後は平和に戻る。
でも次に道頓堀を歩くときは、少しポケットを気にしながら、笑いを抱えて進もうと思う。
大阪は、そんな小さな冒険が日常になる街なのだ。
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